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2023年中間報告会Ⅱ議事録(新美ゼミ 生茶)

第2回 名古屋マーケティングインカレ 議事録

研究テーマ〉

「ECサイトにおける消費者が重要視する商品選択時の着眼点」

 

発表者〉

名城大学 新美ゼミ 生茶

 

発表概要〉

〇研究背景

 ・ECサイトは実店舗を持たず、立地選択の問題は関係ない。では、ECサイトでの購買において消費者は何に注目して商品選択をしているのか。

 

〇研究の意義

 ・消費者が商品購入時、何に注意をしているか理解することが出来る。

 ・知覚リスクを低減することが出来る。

 ・特定の項目の評価を上げる行為が可能となる。

 

〇現在の問題

 ・「通販を通じた購買は、小売店における購買と比較して、消費者の知覚リスクが全般的に高まる傾向にある」とCox,&Rich,(1964)が示している。

 

〇先行研究

 ・購買者は「価格が高ければ良いものである」という考えのもと商品を選ぶ傾向は低いことが示された。高知工科大学(2014)は、「その理由として、“平均的”、“無難”、“バランスがいい”などが多く見られ、購買者は無難な商品も選びやすいことが示唆された」とした。

 

〇検証方法

 ・9月30日から10月3日、新美ゼミの1~4年生を対象に、GoogleFormsにてアンケートをとった。結果、36名が回答し、その結果からコンジョイント分析を行った。

 ・アンケートでは、モバイルバッテリーを題材として使用した。

 ・コンジョイント分析をするに当たって、価格、評価数、星の高さ、ポイントの4つの属性を使用した。

 ・アンケートは5段階評価を用いた。

 

〇検証結果

・消費者は、一番に星の数、次いで価格を重要視していることが判明した。

 ・星の数を多くするために価格を上げてでもサービスの向上(梱包の強化、保障サービス等)をした方が良いとわかった。

 ・ポイントは影響度が最も低い為、商品を構成する要素から除いても良いことがわかった。

 

〇反省点・本調査に向けて

 ・サンプルサイズが小さく、正確性に欠けるため、本調査では調査の規模をゼミ生以外にも拡大する。

 ・価格帯や評価の多さなどが少ないため、本調査では各属性の値を増やすことで、どこから明確に変わるのか調べる。

 ・商品の種類を変えると重視するところも変わる可能性があるため、商品によっての特性が反映されていないかを調べる必要がある。

 

〈司会者コメント〉

  今回、司会者がコメントを述べなかったため、表記しない。

 

〈質疑応答〉

・質問者:愛知学院大学 藤原ゼミ 宇井

 Q.「反省点・本調査に向けて」で述べていた1点目において今後、調査の規模を拡大していくとしているが、具体的に世代や数は決まっているのか。

 A.数は決まっていないが、大学生を対象に調査を行う予定である。具体的には、新美先生の授業で受講生にアンケートを回答してもらうことを考えている。

 

・質問者:愛知大学 太田ゼミ 都筑

  Q. 検証結果を述べたスライドで、「星の数を多くするために価格を上げてでもサービスの向上(梱包の強化、保障サービス等)をした方が良い」としているが、星の数は、価格などの属性から評価されるものだから価格を上げることは星の数を減らすことにつながり得るのではないか。

  A.その通りだと思う。次回からこれを踏まえて研究にあたる。

 

 ・質問者:愛知大学 太田ゼミ 稲

  Q.今回検証するにあたって、仮説が立てられていないのはなぜか。

  A.仮説は立てていたが根拠がなかったので、あえて使用する必要は無いと考えた。

 

 ・質問者:愛知大学 太田ゼミ 小澤

  Q.先行研究を示したスライドで、一文目に「 購買者は“価格が高ければ良いものである”という考えのもと商品を選ぶ傾向は低いことが示された」と記されているが、これは何を根拠に導き出されたのか。

  A.二文目と同様の参考文献を用いた。その著者が行ったアンケートの自由記述欄からこの結果を導き出していた。

 

〈感想〉

  今回の研究テーマで取り扱っているECサイトは私自身も使用するもので身近であり、大変興味深く発表を聞かせていただきました。この研究を通して、私が普段どんなことに注目してECサイトで買い物しているだろうと考えました。結果、サイトで見ると一面にすべての情報が載っていることが多いので、満遍なく見ることが多いように感じましたが、やはり最初に見るのは価格だと感じました。今流行しているアパレルECサイトも安価なものを売っているので、価格は大きく影響しているのではないかと感じました。発表の中で、コンジョイント分析を行ったこと、そのための商品を今回はモバイルバッテリーとしたことを示していましたが、ぜひ他の商品でも分析を行い、いくつか分析を行った上で比較をした結果を最終報告で見たいと思いました。

 
 
 

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