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2023中間報告会Ⅰ(太田ゼミ_ヒヨチョ)

2023/07/08 インカレ中間報告 議事録

担当:愛知大学 為廣ゼミ Mの三原色

愛知大学 太田ゼミ ヒヨチョ 

研究テーマ:大学生の美術館についてのニーズは何か?


① 発表内容

研究目的(What)

大学生の美術館についてのニーズを明らかにする。

研究目的(Why)

太田ゼミのチームヒヨチョは普段あまり美術館に行かない。しかし、大学生になってから美術館に行ったという話を友人からよく聞くようになり、なぜ周りの友人が美術館に行くのか疑問に思った。そこで、美術館についての大学生のニーズを明らかにしたいと思った。


美術館の定義(文化庁より)

・絵画、工芸、彫刻から漫画やアニメも含めた美術品や芸術作品を中心とする博物館。

・一人の芸術家の作品やアトリエを博物館にした記念館や、企業の創業者のコレクションを

中心とした美術館など多様な種類がある。


既存研究で明らかにされていること

・伊藤(2007)は「30代男女は感性を育てる場や自分を見つめ直す場として美術館を捉えていると考えられる」と述べている。

・内田、岡田、木村、山岡、松本(2012)は「庭園鑑賞や美術鑑賞には、心理的な癒しの効果   がある」と述べている。

・伊藤(2023)は「美術を学ぶと芸術作品がわかるだけでなく、日常生活の中での感じ方の解像度が上がる。美術で学んだことがツールになり、日常生活で触れるものの見え方が変わる」と述べている。

・松本(2018)は「人々は自分自身にとってのアートを自らの中で確立して認識している」と述べている。

・松本(2018)は「アートは主観的なものであり、経験であり、関係性によって価値が規定され、その価値は制作者と受容者によって共同創造されるという側面を有している」と述べている。


仮説

美術館に行く大学生は、自分のことを知りたいというニーズを持っている。

仮説が導かれた理由

・20代についての記述はないが、伊藤(2007)は「30代男女は感性を育てる場や自分を見つめ直す場として美術館を捉えていると考えられる」と述べている。

・伊藤(2023)は「感性という「考えつつ、感じる力」は、私たちに生きるために必要な「立ち止まる時間をくれる」」と述べている。


美術館に行くとき、どんな目的を持っているか?(大学生にアンケート調査)

・気持ちをリセットさせる。

・現実逃避したい。

・心を落ち着かせに行く。

・気分転換したい。

・普段外で歩いていたら体験できない空間に行きたい。

・新しいことを知りたい。

・創造力、考え方を広げたい。

・美術館は自分がどう感じるかは自由だから、答えがなくて何でも許される感じがする。だからその空間に逃げ込みたい。


美術館に行くとき、どんな期待をもって行っているか?(大学生にアンケート調査)

・自分の価値観に少しでも影響を与える何かを得たい。

・新しい発見・知識・見方を増やしたい。

・感情をぐちゃぐちゃにしてほしい。

・気持ちを浄化したい。

・どれだけの感性を吸収して自分の今後に生かせるのか?


仮説の確証方法

・大学生の美術館についてのニーズは何かを明らかにするため、愛知大学に在学中の学生200人を対象にアンケート調査を8月末に実施する。

・集まったデータはクロス集計し、仮説が確証されているのか、確証されていないのかを確かめる。


今後の方針

・研究対象である大学生について調べる。

・既存研究から新たな仮説を立てる。


参考文献リストの明示。


② 質問とその回答

・愛知学院大学 青木ゼミ 久世さんが質問

仮説の確証方法で大学生にアンケートするとあったが、アンケート内容は現段階でどのような内容なのか決まっているのか?

・太田ゼミが回答

まだ考えられていない。これから詳細は決めていく。

・名城大学 新見ゼミ 大堀さんが質問

仮説の確証方法にクロス集計を用いるとあったが具体的にどのようなものか?

・太田ゼミが回答

ある要素とある要素のデータを集め、そこから何か共通したものを見つける分析の方法のこと。

・愛知学院大学 青木ゼミ 森口さん

発表者の周りの人だけ美術館に行っているという可能性はないのか?大学生全体が美術館に行っているというわけではないのでは?

・太田ゼミが回答

現時点ではまだ大学生になってからどれくらいの人が美術館に行くようになったかといったようなデータは集められていない。あくまでも今は主観的なテーマ設定になっている。

・太田ゼミから逆質問

大学生になってから美術館に行ったことがある人はいますか?

・全ゼミ生が挙手で回答

ほとんどの人が手を挙げた。

・太田ゼミから逆質問

ではその中でも美術館に複数回行ったことがある人は?

・全ゼミ生が挙手で回答

1つ前の質問の時と比較すると手を挙げた人はかなり少数だった。

・太田ゼミから逆質問

美術館に複数回行った人はどのような目的を持って行った?

・愛知学院大学 青木ゼミ 久世さんが回答

ゼミ合宿で熱海行った際に美術館多く、新しい発見を増やしたいという目的があった。

・太田ゼミから逆質問

今まで美術館で新しい発見が増えたといったような経験があったのか?

・愛知学院大学 青木ゼミ 久世さんが回答

今まで特にそういう経験はなかったが、もし行ったことがない美術館に行ったら新しい発見があるのでは?と思った。

・太田ゼミから逆質問

もう1回美術館に行きたいという思いはあるか?

・愛知学院大学 青木ゼミ 久世さんが回答

1回目はゼミ全体で行ったので特に目的はなかったが、2回目は有名なバンクシーの美術館というのが行きたいという1つの要因にあったと思う。有名な方の美術館であれば次も行ってみたい。

・愛知学院大学 青木ゼミ 森口さんが質問

発表者は大学生になってから美術館に行ったのか?

・太田ゼミが回答

行った。

・愛知学院大学 青木ゼミ 森口さんが質問

何回くらい行った経験があるのか?

・太田ゼミが回答

1人目 3回

2人目 この研究を始めてから2回くらい

3人目 観光で行ったのを含めると5,6回

4人目 観光で行ったのを含めると2回ほど

・名城大学 新見ゼミ 杉浦さんが質問

自分のことを知りたいといったニーズはどういうものに活かせると考えるのか?

また、研究の視点が面白いなと思った。

・太田ゼミが回答

美術館に行かない自分たちに対して、行く人たちに対する疑問の解消や、形のないものを消費するというところに何か活かせるのでは?と考える。

・太田ゼミから逆質問

先ほどの質問に戻って、他の人は実際に美術館に行く目的は何ですか?

・名城大学 新見ゼミ 大堀さんが回答

期間限定で展示されているものを見るのが好き。また、熱海のモア美術館は内装がすごいと友達から聞いて行きたいと思った。

・太田ゼミから逆質問

実際に美術館に行って感じたものは?

・名城大学 新見ゼミ 大堀さんが回答

絵のタッチとか細かいものや、絵だけじゃない他のものを見るのも好き。作者がどういう意図で書いたか?というようなことを考えるのが好き。作品の横にもどういう意図があるのかというのは書いてあるので自分で考えてみた後にそれを見てこういうものなんだなと理解するのが好き。

・太田ゼミから逆質問

実際に美術館に行って感じたものは?

・愛知淑徳大学 傅ゼミ 最上さんが回答

落ち着いた気持ちになる。作者の思いと作品にギャップがあったりして、新しい価値観を発見することができる。


・愛知大学 太田ゼミが逆質問

生活している中でそれらが生かされた経験は何かあるか?

・愛知淑徳大学 傅ゼミ 最上さんが回答

自分はこう思っているけど、相手はこう思っているかもしれないというのを日常の中で考えるようになった。

③ 発表への感想

今回の発表を聞いて、確かに私の周りでも大学生になってから美術館に行くようになった、美術館が好きになったといったような人は増えたのではないかと感じます。個人的な意見にはなりますが、大学生の美術館に対するニーズには、美術館に行った後の写真をSNSに投稿することで、美術館に行っている自分かっこいいでしょ、オシャレでしょといったように他者に自慢するというか、認めてもらいたいというニーズもあるのかなと感じました。発表の流れもとても分かりやすく、理解に行き詰まることはなかったですし、スライドも端的にまとめられていてとても分かりやすく、声の大きさやスピードも聞き取りやすかったです。


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