2023中間報告会Ⅱ(新美ゼミ_味噌ひとつまみ)議事録
- インカレ 名古屋
- 2023年10月20日
- 読了時間: 4分
「文字のみで伝えるストーリングが与える効果について」
新美ゼミ 味噌ひとつまみ
〇発表内容
1はじめに
ストーリーテリングとは:伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの‘物語‘を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のこと(人事労務用語辞書)→日常的にも使える手法
例:進研ゼミの漫画、スタンフォード大学でのスティーブ・ジョブズのスピーチなど
注目理由 ストーリーテリングは、スピーチ、就活などでも有効に使用でき、企業だけでなく我々にも身近なもの
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この研究を進めることは大学生にとっても価値のあるものになる
2効果
① 相手の注意をひくことができる
授法の身寄りもストーリー性があるほうが注意をひける
② 相手を感化することができる
「宗教でも、講話やたとえ話といった形で宗派の教えを伝えるための印象的な物語が語られる。第二次世界大戦では、各国で映画やキャラクターアニメを用いたプロパガンダが実施され、国民の戦意高揚に貢献した。」(Roffat.2005)
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物語が娯楽の手段だけでなく、心に働きかける強い影響力を持つ
③ 持続性がある
ストーリーがあることで、事実や数値の羅列よりも最大で22倍記憶に残りやすい
疑問 伝える手段の違いによって同じストーリーでも効果に変化があるのではないか
3研究目的
目的 伝える手段の違いによって同じストーリーでも効果に変化があるかを研究し、ストーリーテリングをより効果的な手法とすること
考えられるストーリーを伝える手段(映画、漫画、絵本、アニメ、口頭のスピーチ、小説、ラジオ)を映像(映画、漫画、絵本、アニメ)と文字(口頭のスピーチ、小説、ラジオ)で分類
相手の注意をひくことが出来る→映像
相手を看過することができる→人によるから効果に変化なし
持続性がある→文字のほうが自分で映像を創造するから、より持続力があるのではないか
4仮説
映像のストーリーは他社からすべてを与えられるため、受動的ではあるが、文字だけのストーリーは受け手の想像力を働かせて、能動的に伝えるため、後者のほうが人の印象に残りやすいのではないか。
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ツァイガルニク効果:達成できた(完全な)事柄よりも、達成できなかった(不完全な)事柄や中断している事柄の法をよく覚えている現象のこと。
(人事労務用語辞書)
5検証方法
対象:大学生
人数:1グループ50人程度の各2グループ
内容:教訓を含む童話を映像と文字を各グループに見せる
6今後の展開
仮説通りであれば、文字のみで効果的に印象にのこる
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映像つくる技術、労力、場所がなくても幅広い人々、場所で効果的に使用できる
〇質疑応答
スライド19の手段の分類についての先行研究はあるのか?分け方の詳細を教えてほしい。(愛知学院大学青木ゼミ 久世)
→自分たちで判断した。状況が一瞬で分かるものは映像とし、分からないものは文字とした。細かくは分けていない。
スライド11の手段による3つの効果は先行研究があるのか?(愛知大学為廣ゼミ 間瀬)
→先行研究はある。効果は自分たちの主観で判断している。
スライド14のジェニファー・アーカーの「22倍の効果がある」のはすごいが参考文献はあるのか。22倍記憶に残るとは本当か?(愛知大学為廣ゼミ 小崎) →インターネットのサイトから使えそうだと判断した。これから深堀りしていく。
スライド20の注意を引くことが持続性につながるのでは?(愛知淑徳大学新見ゼミ 村瀬)
→研究として、注意を引けた後の持続性がどう変わるのかを対象としている。
スライド34で幅広い人に使用できるならアンケートは大学生に絞ってはいけないのでは?(愛知学院大学青木ゼミ 森口)
→追々、違う年代でアンケートととる。
ツァイガルニク効果では、途中で中断するほうが記憶に残るという研究ではずれているのでは?(愛知学院大学青木ゼミ 河出)
→大学の講義などで「大事な内容は後で言います」というとみんな注目するのと同じような感じと判断している。少しわかりにくくなっておりすみません。
〇感想
ストーリーテリングやツァイガルニク効果という言葉を初めて聞いて興味を持ちました。しかし、先行研究をもとにしていることより、自分たちの主観で判断していることが多いように感じた。そのため、根拠のない主張が多く、仮説である、不完全な文字のほうが相手の記憶に強く残るのであれば、スライドも、文字のみ、不完全な文ほうが印象に残ることになってしまうと思う。ストーリーの性のある話であれば、事例はたくさん出てくると思うので、アンケートの結果も含めて改善していくと面白い研究になると思いました。
作成:愛知大学為廣ゼミ なんとかなる入門
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