2023年中間報告会Ⅱ議事録(為廣ゼミ おにぎり専門店)
- 健登 西尾
- 2023年10月27日
- 読了時間: 3分
2023年10月7日 名古屋マーケティングインカレ 中間発表
議事録内容:愛知大学 為廣ゼミ おにぎり専門店
「原産地表示を生かしたマーケティングをするためには?」
議事録担当者:愛知大学 太田ゼミ ヒヨチョ(高橋 晃一、萩木場 蒼依)
「発表内容」
・研究目的
原産国効果という言葉があるが、原産県表示という物が存在しないという疑問と既存研究で明らかにされている。原産地を表示する方が消費者の購買意欲を高めることができることから、原産地表示を生かしたマーケティングを考える。
・現状分析
都道府県魅力度ランキング1位の北海道は、特徴として製品の都道府県名表示が最も多い。
都道府県魅力度ランキング34位の岐阜県は、特徴として製品の市区町村名表示が多く、明確な原産地表示がなされていないものも多い。
そこで、北海道の企業と岐阜県の企業へ原料原産地表示に関する問い合わせをした。
岐阜県の企業は、県産表示の企業から岐阜を代表する商品を目指すとの意図があった、地方名表示の企業からは、市区町村に対して消費者のイメージが好印象であるとの考えからという回答であった。
北海道の企業は、道産表示の企業からは製品開発の段階から北海道の食材にこだわるというコンセプトから、地方名表示の企業からは、道内有数の生産地であることを消費者への購入のきっかけにしたいという意図があるとの回答があった。
・仮説に至るまで
原産地表示を生かすためのマーケティングを行うために、マーケティング・コミュニケーションの分野からアプローチする。
・仮説
原産地に対するイメージが無い(低い)原産地を活用して、高いレベルでの広告メッセージの訴求を行うことで製品評価、購買意図を高める。
・今後の方針
広告での訴求の高低の基準を文献等で探求し、基準を検討する。
被災地産品等について応用ができるのか検討する。
「質疑応答」
質問者:淑徳大学 新井ゼミ 太田さん
「訴求力が高ければ高いほど商品の魅力を感じると思うが、なぜ日本人は訴求力が控えめの方が良いのか?」
(回答はメモしきれなかったです。申し訳ございません。)
質問者:名城大学 高田さん
「スライド23、保健所による指導とは何か?」
回答:「商品に産地の表記をしてはいけなくなった。地域性を出した冊子を配って渡している。」
質問者:名城大学 高田さん
「セブンイレブンの商品で産地表示があったものが、急になくなった商品があったと思う。これらは研究対象として考慮するのか?」
回答:「考慮しない。」
質問者:淑徳大学 新井ゼミ 小山さん
「産地のイメージが低い地域は、産地表示をしても売れないから表示していないのではないか?」
回答:「イメージが低くても、産地を表示したら少しでも購買評価が上がるのではないかと考えている。」
質問者:愛知学院大学 藤原ゼミ 岩近さん
「仮説の確証方法について聞きたい。」
回答:「まだ勉強中です。」
質問者:愛知大学 太田ゼミ 桑原さん
「スライド23、産地表示をしない理由のリスク回避とは具体的に何か?」
回答:「材料の収穫量が減ったときに、他の産地の材料を使用する可能性があるというリスクがあるため、産地の表示をしない。」
「感想」
原産地効果という着眼点が良いと思いました。
きちんと研究対象も設定してあって、根拠となるデータも多く用いていた点も良かったです。
ですが、後半にかけて「イメージがない産地を表示して、訴求力を強めると購買評価が上がるのではないか」と話していて、研究テーマである「原産地表示を生かしたマーケティングをするには」とは少しずれていた気がします。
そのためテーマを「イメージがない原産地の表示を生かすマーケティングをするには」に変えた方が、筋が通っていると思いました。
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