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2023年中間報告会Ⅱ議事録(為廣ゼミ ネタサガシ)

愛知大学 為廣ゼミナール ネタサガシ

【研究テーマ】

集団的心理的所有感をマーケティングに活用するには

【発表内容】

心理的所有感とは

「私のもの」「私たちのもの」といった所有感覚。心理的所有感には個人的心理的所有感と集団的心理的所有感の2つに分けられる。

研究目的

Why:個人的心理的所有感はマーケティング研究に活用されているが、集団的心理的所有感は応用の仕方が明らかになっていないから。

What:集団的心理的所有感を明らかにし、それを活用したマーケティング手法を見つける。

集団的心理的所有感

 集団的心理的所有感の形成過程

個人は、まずモノに対して個人的心理的所有感を抱く→個人は、モノに対して個人的心理的所有感を抱いているのは自分だけではないと気付く→同じものに対して個人的所有感を抱いている個人間の相互作用を通して、モノに対する集団的心理的所有感が形成される。このことから他人の存在が不可欠とした。

 特定のもの、そのものを愛する消費者集団が存在するため、集団的心理的所有感が形成される。この集団をアイドルの推し活をしている人とした。

推しとは

推し活を集団的心理的所有感の形成過程に当てはめ同担の存在が不可欠とした。

同担意識について

 同担意識には同担仲間意識と同担競争意識の2つがあり、その中でも同担仲間意識は個心的心理的所有感を集団的心理的所有感へと昇華することから、推し活の継続に寄与すると考えた。集団的心理的所有感を、推し活における同担仲間意識を用いてマーケティング手法を見つけることが出来るのではないかと考えた。

今後の予定

 集団的心理的所有感について詳しく調べる、仲間意識を持つ人がどれくらい存在するか調べる、推しを事例に扱うために根拠を見つける。

【質問と回答】

①      集団的心理的所有感の形成過程において同担の存在が不可欠となるのは話が飛躍しすぎなのでは?(名古屋学院大学 日隈さん)

→他人の存在を知って嫉妬やマウントを取ることからより購入してもらえる。

②      個人と集団の明確なラインは?所有感はどの領域なのか?(淑徳大学 本多さん)

→明確なラインが定まっていないため、所有感についての論文にあたりなおす。

③      推し活の範囲が広すぎるのではないか?(淑徳大学 本多さん)

→スポーツファンかアイドルにするか検討中。

④      個人的心理的所有感は集団的心理的所有感へと昇華するのはなんで?(名城 嶋岡さん)

→競争意識から仲間意識に変化したら、一緒に盛り上がったり気持ちを共有したくなるから。

感想

発表内容は研究目的と既存研究が結びついており、理解しやすかった。しかし、同担仲間意識の意味で同担競争意識も含まれる同担意識という用語を使っている、個人と集団の明確なラインが不明瞭、推しの対象者が不明瞭など、用語の定義づけが曖昧で定まっていないように見られた。きちんと明確にすることでより分かりやすい発表になると考えた。

 
 
 

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